家族が一番悲しみに暮れているはずなのに

悲しみに向き合う暇も無く

近隣の人達に、ひたすら気を遣う

 

そんな状態のお葬式は

間違っているのでは?と思っていた私でしたが

そんな考えが、決定的になる出来事がありました

 

今から10年前の2011年4月23日

嫁ぎ先の曾祖母が、亡くなりました

 

ちょうど、その日は

大学入学を控えた息子を、大宮のアパートに送っていく日でした

 

東日本大震災の影響で、新幹線も動いていなかったので

夜行バスで大宮に向かい、次の日にバスで帰ってきました

 

葬儀の時には、団子粉が大量に必要になります

町内のスーパーでは売れ切れだということで

私を迎えに来ながら、旦那と生協で買い物をし、自宅へと戻りました

 

時間は、夜の9時半を回っていたと思います

 

ドアを開けると

そこには、疲れ切った近所のおばちゃん達の面々

その恨めしそうな顔を見たとき

 

こんな遅くまで、帰れないで無給で

お手伝いをお願いしなくてはいけないのか?と私は思い

絶対、次の葬儀では

誰がなんと言おうと、今の形を変化させる!

そんな気持ちになりました

 

その後

私が実行するまでもなく

世の中は、会館を使って葬式をすることが当たり前になりつつあり

加えて、新型コロナの影響で

益々、お葬式の簡略化が進み

今回の父の葬式を迎えることになったのです

 

 

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